2024-2025年のロシアフィギュアスケートシーズンが、恒例のテストスケートで幕を開けました。今年はサンクトペテルブルクのユビレイニー・アイスパレスで開催され、ロシア代表選手たちが新プログラムを審判やファンに披露しています。
2021年のロシア選手権で銀メダルを獲得し、国内外で数々のメダルを獲得しているマカル・イグナトフにとって、このオフシーズンは特に波乱万丈な時期でした。ショートプログラムを終えた後、彼は自身のプライベートと競技生活における変化について、記者たちに語りました。
結婚され、新しいコーチングチームも加わりましたが、これらの変化はご自身やスケーティング、そしてプログラムにどのように影響を与えていますか?
そうですね、間違いなく大きな影響があります。全く変わらないというのはさすがに嘘になりますね。多くの変化があり、それが常に前進の原動力となりますし、自分をコンフォートゾーンから引き出してくれます。停滞は後退と同じだと思うので、常に前に進みたいと考えています。
今日のパフォーマンスについてはどう感じていますか?
ジャンプは安定していましたが、スケーティングは…(少し間を置いて)。出だしは良かったのですが、後半少しバテてしまいました。緊張のせいですね。今シーズン初の公開演技だったので。公式の試合ではないものの、それでも責任感は感じます。総合的には、自己評価としては10点中6か7点くらいですかね。
新しい髪型についてもお聞かせください。
前から何か違うことを試してみたいと思っていたんです。ちょうどサーシャが美容院に行くところだったので、「じゃあ、自分もやってみよう」と思って、「一緒に行こう!」って言ったんです。で、実際に一緒にやってみました(笑)。
サーシャさん(イグナトワ、旧姓トゥルソワ)がリンクサイドで見守っていましたが、緊張はしませんでしたか?
特に緊張はしませんね。毎日一緒に練習しているので、あまり特別な感じはしなかったです。
サーシャさんは以前「マカルに会えるのは練習のときだけ」と冗談めかしておっしゃっていましたが、私生活と競技生活のバランスはどのように取っているのですか?それとも、両者を分けようとしているのでしょうか?
分けるのは難しいですね、特に同じ競技に携わっていると。でも、彼女がそう言ったのは冗談半分です。リンクではトレーニングに集中していて、ロマンスに浸る余裕はあまりないです(笑)。家とリンクはしっかり区別しています。
コーチのエフゲニー・プルシェンコさんが、今シーズンのプログラムがどちらもリリカルだとおっしゃっていましたが、そのスタイルについてどう思いますか?
そうですね、シーズンが進むにつれて、どのプログラムも自分の一部になっていくものです。プログラムに感情移入し、キャラクターを見つけていきます。今年のショートプログラムは、私にとって少し異例なテンポの速いものです…(記者がキーボードを見ずにタイピングしているのを見て)。すごいですね、見ずにタイプしているなんて。タタタッって感じで。
それは、あなたが足元を見ずにスケートしているのと同じことですよ。似たようなものです。
時々下を見ますよ(笑)。あれ、何を話してましたっけ?
もうどうでもいいですよ(全員笑う)。
モスクワでの生活には慣れましたか?サンクトペテルブルクが恋しいですか?頻繁に訪れますか?
モスクワに引っ越してすぐ、連盟がサンクトペテルブルクでの大会を増やしたので、あまり寂しくならないようにしてくれたんでしょうね(笑)。モスクワに移った途端に、テストスケートがサンクトペテルブルクで開催されることになりましたから。
でも実際には、休暇や特別な行事があるたびに戻ってきています。例えば、私たちの結婚式の前日もサンクトペテルブルクにいました。8月17日に結婚式を挙げましたが、16日は友人の結婚式に参加していました。
せっかくなので、同じ家庭にアスリートが二人いるのはどんな感じですか?お互い「同じ言語を話す」からこそ楽な面もあるのでしょうか、それとも難しい部分がありますか?
正直に言うと、家族に二人いるだけでも十分大変です(笑)。結局のところ、どんな関係になるかは人それぞれです。一般論やステレオタイプに頼るのは無意味で、どの関係もユニークなものです。
パニン記念大会に出場する予定はありますか?
まだはっきり決まっていません。話し合い中で、シーズンの進み具合を見て決めるつもりです。
リュドミラ・オルロワ、サンクトペテルブルク